More you might like



































ラッパーと光化学レンズと就活の話
断言できるが、こんなにダサいものをこれまで見たことがない。見ていて恥ずかしかった。だが、それもどうでもいいことだ。なぜなら、外の世界から見れば、ミーゴスの限定ライブでハッパを吸う彼らは最高にカッコいいのだから。
7/11、バイトと学校から帰宅した水曜日。今日の残り時間ももう少ない。受かったと思っていた企業から一向に連絡が無い。面接を始めた当初は、全く興味のなかった企業でも今の自分は、藁にもすがる思いで行きたいという思いが募る。焦りからくるものだ。自分が何になりたいのかよく考えたが、いまいちはっきりしない。海外に住みたい、アートディレクターになりたい、音楽に関わる仕事がしたい。これのどれかだ。しかし、思ったより上手くいかない。俺が好きな音楽好きは、俺より綺麗で頭のいい音楽や文化愛のないやつが好きらしい。勉強ができて、好きなことへの努力もできる環境が提供され、見栄えもよく維持できる為に服や化粧品にお金をかけられる。お金が求められる人間を作る。才能もクリエイティビティーも作れる。俺にクリエイティビティーはあるのか。
お金も地位もなにもないところから生まれてくるクリエイティビティーに交換して俺はラップを好きになった。生き方まで真似した。服やしゃべり方、髪型、立ち居振る舞い。俺は自分が見えていたんだろうか。遠山さんは、モノは自分に簡単に色をつけられると言っていた。ラップが好きな俺は何色でもないのかな。外の世界から見れば俺は、DJ、苦学生、アルバイター、ライター。それだけでなにない。何も作れない、誰にも理解されない、親は今までで一番頭が悪い。
誰からも共感を得られない俺。I don’t see myself。このままでいいのか。しかし、何かを始めるには遅すぎる。





